子育て、特に、異性である男の子の子育てに悩むお母さんは多いのではないでしょうか。それもそのはず、女性の脳と男性の脳の発達には根本的に違う部分が多くあるからです。なぜそんな行動するの?どうして言うこときかないの?そんな悩みにぶつかった時、気持ちを楽にしてくれた本三冊をご紹介します。男の子の子育てやお母さんにとってだけでなく、お父さんや女の子の子育てのヒントにもなる本もあります。
お母さんにとって男の子は未知の生き物と言っても過言ではありません。女の子であれば、お母さんも通ってきた道でもあり理解がしやすいものです。また、小学生くらいでは男の子と女の子の精神発達は4才ほども差があると言われるように、女の子は基本的に言葉や精神的な発達も早い場合が多いので、大人の言うことを聞きやすく育てやすいと言われています。それに対して男の子に関しては、なぜそんな行動するの?と悩まされることもしばしば。
保護者会で集まったときも、女の子はお母さんの隣で絵本を読んだりお絵かきをしたり過ごすのに比べ、男の子達はその周りを走り回る走り回る、ちっともじっとしていない、という光景は日常茶飯事でした。男の子の子育てはとにかく体力勝負!すっかりお母さんもおしゃれから遠ざかっていきます。
そして男の子は常に何かと戦っています笑。いったいそれのどこが良いの?という母親にはさっぱり理解できないものを延々と集めます笑。石や棒きれを集めたり、武器にして戦ってみたり。おままごとやお菓子作りなどなら楽しくつきあえるのにと、理解できない遊び達につきあわされる日々、どんどんお母さんたちは疲弊していきます。そんな男の子の子育てに疲れたら、ちょっと価値観や目線を変えてくれる「目からうろこ」の本を読むのもひとつの手です。
この記事の内容
内の息子ってヘンですか?男子育児のしんどさが解消される本
「なぜじっとしていられないの?」
「どうして言うことが聞けないの?」
そんなお母さんには理解できない息子達の特性についてわかりやすく解説してくれる本です。
男の子と女の子の大きなちがいは、その脳の発達速度。女の子は幼少期から右脳も左脳もバランス良く発達し、言葉も早く、先を見通す力もつきやすい。それに比べると男の子は、体の発達が優先で左脳の発達は遅れがち。言葉にする力が弱いので感情をコントロールできずに行動で表したり、先を見通す力が弱く今の目の前のことにばかり注意がいってしまうこともしばしば。お母さんにとっては言うことをきかない!育てにくい!と感じてしまうのです。
特性1.男の子はオタク・・・オタク道を極めさせろ!
例えば、男の子のはまるアイテムは、女性であるお母さんには理解できないものばかり。どれも同じような電車や車にはまったり、暴力的にしか思えないヒーローものや戦うゲームにはまったり。興味の内容は、偏っている場合がほとんど。でも、男の子が何かに夢中になっているときには、実は脳は高速回転をしているといわれています。これがのちのちの集中力につながったり、勉強野仕事にも活かされていきます。男の子は女の子よりも後から伸びるタイプが多いとも。ですから、こんなことが何の役にたつの?と思うような男の子の趣味も、将来の勉強や仕事への土台作りとして理解を示しましょう。
特性2.男の子はプライドのかたまり・・・悪いところで無く良いところに目をむけよう!
男の子は女の子に比べてどうもプライドが高いという特性をもっているようです。特に、女性が協力や和を大切にするのに大対して、男性は一番を目指したがるという特性をもっています。何をするか、よりも、誰とするかに重きをおく共感思考の女の子の特性に対して、男の子は目的思考と言われます。常に競争し、闘いを好み、一番にこだわるのも、そんな男の子特有の特性と言えます。母親から見ると暴力的すぎたり闘争心が強すぎるように感じても、それが男の子の成長につながりますので、男の子の悪いところばかりを指摘するような子育てでは無く、良い面を褒めてうまくプライドをくすぐりながら長所を伸ばしていきましょう。
お母さんと息子は、「大人と子ども」「女性と男性」「親と子」という対極の立場にあたる存在。一番大切なのは、息子のわけのわからない行動は、お母さんのしつけのせいではない、ということ。息子のことはわからなくて当然。そのうえで、わけのわからない息子と付き合っていく覚悟を決めましょう、という内容です笑。
子供の将来は親の自己肯定感できまる
「それって本当に子供の問題?」子育てをしていると、子供がもっと良い子なら、と思ってしまう時も多々あります。でもそれは本当に子供の問題なのでしょうか?実は親の抱えている問題を解決することが、子供の問題を解決する近道でもある場合が多いのです。次のような人は読んでみる価値あり。
・もっといい親にならなければと思う
・もともと自信のないタイプ
・ネットなどの子育て情報に振り回されやすい
・周りの目を気にするタイプ
・子供の将来が心配
・人に頼ることが苦手
舞台は東京近郊のスナック。そこで繰り広げられる、スナックのママさんへのお悩み相談。何でも聞いてくれる上に、時に厳しく、時に愛あるアドバイスが心に刺さります。とくに「今の大人は自分に自信がない。そんな大人を見本とした子供達の自己肯定感はとても低い。素直な良い子である反面、自分がない子供が増えている。もっと私たちが自信をもっていい」という言葉はいまの親子関係を如実に表しているのではないでしょうか。
そこで、あるお母さんが不登校気味の娘の子育ての悩みを相談します。スナックのママさんからは・子供に自分の価値観を押しつけすぎてはいないか?・学校はいくもの、と思い込んではいないか?・自己肯定感が低いから、自分のことを認められていないのでは無いか?といった言葉が。どうでしょうか、私たち親とって耳の痛い話ばかりではないでしょうか。
他にも「いじめ」「受験」「子供をうまく愛せない親」「などの悩みをもつ人々が訪れ、どう問題と向き合えば良いかアドバイスをもらっていく姿が描かれています。子供の問題は、実は親自身の問題が大きく関わっている場合があります。そのことに気づかせてくれ、向き合い方を教えてくれる本と言えます。
子どもを伸ばす親の力
親野智可等先生は、長年の教員生活を元に、教育評論家として、多くの書籍を出し、また全国で講演もされています。子供を伸ばすにはどんな価値観、言葉がけが大切かをわかりやすく伝えてくださいます。
「しつけの7か条」
1.よい見本になる 口で言うことを聞かせようとする親が多いですが、それよりも、子供に求めるのであれば自分がお手本として行動するほうがうまくいきます。挨拶のできる子にしたいなら、挨拶は?と言わせるので無く、自分がすすんで気持ちよく挨拶をこころがけるほうが効果的です。
2.ほめる そして子供があいさつができた時には言えたね、などと気持ちに共感しながら褒めることも大切です。
3.価値付け、啓発をする そして挨拶すると気持ちいいね、や、挨拶してもらうとうれしいね、といった価値付けを行うことも大切です。
4.できないからといって叱らない ここでできないからと言って、なんでできないの、などと叱ってしまうと、叱られるから行動する叱られるといやだからやる、という他律的な行動となり、お母さんがいなければやらなくなります。挨拶の大切さが伝わらないままとなります。
5.叱らないでおだやかに言ってきかせる できなくてもも叱らずに穏やかに繰り返し伝えていくようにこころがけるほうが効果的です。
6.叱らないで手伝うやってあげる 手伝うときは叱らないことが重要です。叱りながらやってあげると、本当の価値がわからないままとなり、叱られていやだったことにより、よけいに挨拶の大切さがわかるまでに時間がかかってしまうのです。
7.後は時期がくるのをまつだけ やってあげるといつまでたっても自立できない、というのは思い込みです。子供のペースはそれぞれオリジナル。自己肯定感を育て永あら待っていれば、時期が熟したときにできるようになるのです。子供の成長を、ぜひ、待てる親になってください。
まとめ
男の子の子育てで大切なのは、男の子は女の子とは根本的に違う生き物である、ということを知ることだと思います。女の子には女の子の、そして男の子には男の子の良さがあり、特性があります。それを同じように捉えてしまう子育ては、親にとっても子供にとっても苦しい子育てとなってしまいます。しんどいな、と思ったら、少し違う視点から見てみると、男の子の素晴らしさやかわいらしさに気づけるのではないでしょうか。子育てに悩むお母さん達のヒントになればと願っています。
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