赤ちゃんを授かったら、幸せな生活がまっている・・・そんな風に思っていた方はいませんか?赤ちゃんはそれは可愛いだろうし、自分は愛情いっぱいのよい親になるんだ、そんな夢を描いていた方も多いと思います。ところが現実はというと、寝てくれない、言うことをきかない、四六時中お世話をしないといけない、自分の時間どころか睡眠時間すらままならない、という生活がまっています。
そしてやっと手がかからなくなってきたと思ったら反抗的になったり生意気になったり。一人で生まれてきたような顔をしている。そんな、自分が思い描いていたものとはかけ離れているのが、現実の子育てといえますよね。
また、協力して家族となっていくはずの夫とは、価値観があわなかったり、自分の大変さをちっともわかってくれない、ママ友ともうまくいかない、仕事もうまくいかない、子どもを産んでいいことなんかひとつもない、そんな風に思ってしまっている人もあるかもしれません。
そんなときに、いっそ捨ててしまったほうが楽なものがあります・・・なんだと思いますか?
捨てると楽になるモノ、それは実は、「自分の価値観」なのです。え?どういうこと?と思いますよね。私も最初はそう思いました。しかし、いろいろなことを学んでいくうち、自分のもっている不要な価値観こそ、自分を縛り、幸せになることを阻んでいる、足をひっぱっているものである、ということに気づかせてもらえたのです。
さあ、幸せになりたいそこのあなた、一緒にこの学びの道を進んでいきましょう。
この記事の内容
子育てでいいことがない!と思ったときに捨てたら楽になるもの
1.理想を手放す
さて、あなたはいま、自分は幸せでないと思っていますね。思い描いていたような自分とは、ほど遠いところにいる、と感じていませんか。でも、本当にそうでしょうか。実は、あなたはもう幸せになる扉の前に立っているのです。そしてその扉の鍵をにぎっているのは、自分自身です。
ここで扉の鍵を開けられるか、開けられないかの差は、なんでしょうか。それは、幸せを阻んでいるモノが、何で、それがどこにあるか、ということに気づけるかどうかなのです。それに気づくことができれば、扉を開けることができます。そしてそれは、自分自身の中にあるのです。
まず手放していくとよいのが、自分の思い描く理想図です。こうなるといいな、という程度の理想なら良いのですが、こうであるはず、こうであるべき、こうでなければならない、と思いすぎることで、そうなれないギャップに苦しみ、どんどん現実は厳しいものになっていきます。理想をもつことはかまいませんが、そこにとらわれすぎない、ということで、生きやすくなり、自分の手元にある幸せにも気づくことができるのです。
2.何かを責めるという考え方を手放す
次に、いままで上手くいかない、と感じた人間関係や仕事関係などを思い浮かべていただきたいと思います。上手くいかなかった原因は、どこにありましたか?運が悪かったのだ、相手が悪かったのだ、という考えを捨てることができないなら、扉をあけることは諦めてください。もうひとつ捨ててよいのは、何かのせい、誰かのせい、という考え方です。
そして一緒に捨ててもらいたいのが、自分のせい、という考え方です。それでは何のせいなの?と思うかもしれません。この、誰かを責める、という考え方、特に、自分を責める、という考え方は、誰も幸せにならない考え方といえます。次につながるための反省はしてもよいですが、もう言ってもどうにもならないことを責めることは無駄なことですから、一番、手放して良いモノといえます。
3.ABC理論
さてここで、ABC理論、という考え方について簡単に説明します。Aは事実を表します。Bが認知です。Cが結果や感情を表しています。同じAという事実を見ても、Bの捉え方の違いによって、Cの結果が変わってくる、という理論です。
簡単に言うと、Aが虹を見た、という事実。Bでそれを吉兆ととらえれば、Cの結果は幸せですね。しかし世界には、虹を凶兆と捉える部族もあるそうです。すると、Cの結果は、不幸になりますね。つまり、同じAという事実であっても、Bでのとらえかたによって、Cの結果は、幸せとなるか不幸となるか、大きな違いとなってしまう、ということです。
A事実 虹を見た
B認知 ①虹は幸せの前兆 ②虹は不幸の前兆
C結果 ①→幸せ ②→不幸
この、Bの認知の差とは、人それぞれのもつ価値観や、ポジティブに考えるかネガティブに考えるかという、考え方の癖からきているため、自分が正しいと感じてきたことが、実は正反対の捉え方もある、という場合があるのですね。これに気づかないことを「認知の歪み」といいます。そして、この歪みは、誰もが、多かれ少なかれもっているものなのですね。
4.ゆがんだ認知を手放す
例えば、殺人は良いことでしょうか、悪いことでしょうか。もちろん平和な日本にいれば、殺人はとんでもなく悪いことです。しかし、戦争地区に生まれ育ち、敵に襲われた場合に相手を殺さなければ自分が殺される、という環境に日々くらしている人々にとって、殺人は本当に悪いモノ、といいきれるでしょうか?
このように、認知というのは人それぞれの生育環境や、立場によって、大きく異なるものなのです。それなのに、大半のひとは、自分が正しいこと思うことは、他の人にとっても正しいに違いない、と思ってしまいがちです。これが認知の歪みです。そして、その歪みにはなかなか気づき辛いのです。ですから常に、自分の価値観は、立場が違えば変わるものである、という認識でいることが、認知バイアスを減らしていく取り組みになるといえます。
もしかして、いま自分が幸せで無い、いいことが何もない、と感じているならば、いままでの価値観がそろそろ不要になってきていますよ、手放してもいいですよ、というサインかもしれません。例えば、いいことが何も無い、という言葉の裏には、どのような価値観が潜んでいるでしょうか。
いいことは、誰かがもたらしてくれるもの、という価値観をもっている人もいるかもしれません。夫や周りのひとがもっと自分を理解して、幸せをもたらしてくれなければいけない、と考えている場合、いつまでたっても幸せにはなれません。幸せは自分が気づくモノ、自分の中にこそあるものであって、誰かに幸せにしてもらおう、という価値観が、そもそも不要なものかもしれないからです。
他にも、頑張ったら認められるはず、とか、努力は認められるはず、という価値観も不要なものです。人に認めてもらおう、と思う時点で、その価値観は不要なものであり、自分が自分を認めることができなければ、いつまでたっても幸せには気づけないからです。
5.不要な価値観は誰の価値観かを考える
そしてこの不要な価値観は、自分自身の価値観というよりは、周りの大人や、親からもらってきた価値観であることがほとんどなのです。、小さい頃、こうでないとダメ!とか、これが常識!とすり込まれてきた価値観ありませんか?それがいまも、自分の生きづらさを作ってはいませんか?
例えば、頑張らないと価値がない!という価値観などがそれです。頑張ったときだけ親に認められたり、褒められてきた場合などに、こういった価値観は作られやすいのです。人一倍頑張りすぎて自分ばかり苦しくなってしまう、という人は、このような価値観に縛られている場合があるのです。
このように、知らず知らずに自分の深層心理に沈んでいる価値観に気づき、それを手放すことは、幸せにつながる道なのですが、ここに気づけないひとがほとんどなのです。また気づいても、手放すことができない場合もあります。
もう苦しい、どそうしてよいかわからない、という状態になって初めて、自分の問題に気づく場合があり、これを「底つき状態」といい、まさに私がそうでした。人生のどん底になって初めて、自分の中の不要な価値観であった、自分は役に立たないと価値がない、ありのままの自分では価値がない、という価値観に気づき、それを手放す覚悟ができたのです。
まとめ
1.一人で頑張ることを手放す
ここまで読んでみて、できないな、とか、厳しいな、と感じた方もいるかもしれません。そんな方は、いま、心の充電が少なくなってしまっている状態かおしれません。そんなときは、無理して自分の問題に取り組む必要はありません。できない自分をまた、責めてしまい、逆効果になってしまうからです。そんなときはまず自分をしっかりと休息させるのが先決です。
よく頑張ってるね、としっかり自分をねぎらって、いたわって、できれば周りの人に助けて!とSOSをだして、たくさん睡眠と栄養をとりましょう。できない自分も、いいんだよ、できないときもあるよね、どんな自分も大事だよ、と受け入れてしまっていいんです。
ホコリくらいでは死なない、と家事を手抜きしてもいいですし、育児もできるだけサボってしまいましょう。家族に頼れないなら公的な機関やサービスに頼ってしまうのもアリです。代行サービスなど利用してもかまいません。それよりも自分の心身の健康が一番大切です。そうして体と心の充電が満たされてから、また取り組めばよいのですからね。
2.難しい、という思い込みを手放す
いかがですか?価値観を手放すのは難しそう、と思った方、安心してください。価値観を手放せば良いのは、あくまで自分自身の中の問題なのです。つまり、相手を変えようとか、相手に何かをさせよう、というよりも、とても簡単なことではありませんか?だって自分さえ、覚悟を決めてしまえばよいのですからね。
さあ、ここで自分の中の問題に向き合うか、それとも、今まで通り、誰かのせい、何かのせい、と幸せになれない道を進むかは、あなた次第です。問題への取り組み方、価値観の手放し方はいろいろな方法がありますが、その第一歩は、「自分が認知の歪みを持っているかもしれない」、と気づくことです。自分が今まで当たり前、常識、と思ってきたものを、一度、本当にそうだろうか?と疑うことからです。
こうであるはず!こうでないといけない!という呪縛を捨てると、とても生きるのが楽になります。ぜひ、勇気をもって、扉を開けてみてくださいね。
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