男の子の子育ては、女の子とは大きく違う部分があります。特に女性であるお母さんにとっては、男の子は未知の生き物でもありますね。そんな、自分自身が、もっと早く知っていたらよかったな、と思った男の子の子育てにおいての注意点やコツをここではお知らせしていきます。男の子育てに奮闘するママさん達のヒントになればうれしいです。
男性と女性では脳の発達や思考回路などが違う部分があることをご存じでしょうか。この部分をよく理解しておくと、子育てにおいて注意すべきことや、心がけるとよいことが見えてきます。特に今回は0歳~3歳くらまでの赤ちゃん期の男の子の子育てのポイントについて、フォーカスしていきます。
この記事の内容
0歳~半年期の赤ちゃんはたくさんのことを学ぶ時期
1.赤ちゃんは半年頃から学び始める
生まれてから半年くらいまでの間は、男の子と女の子の子育てに大きな差はない、というのが正直なところです。周囲の声を聞くと、まず泣き声がが女の子に比べて大きい、そして食欲や体力も女の子に比べるとあるように感じる、という場合が多いようですが、これも例外もあり、一概には言えません。ただ、ここで注意しておくとよいのが、赤ちゃんは生後半年ぐらいから、学ぶ生き物である、ということです。何を学ぶかというと、自分が快適になる方法を学ぶのです。
2.赤ちゃんは自分がかわいいことを知っている
私たちは、生まれてきたときから、愛されるように、世話をされ愛情をそそいでもらえるように、できている生き物です。特に人間は、自立に時間がかかるため、そうでなければ生きていけません。ですから、赤ちゃんという生き物はとてもかわいく生まれるのだそうです。そして泣き声は無視できないような声となっています。私たちが電車などで赤ちゃんの泣き声をきいて、うるさいなと感じたり、早く泣き止ませて欲しいなどと思うのも、聞き過ごせないような脳のつくりになっているからなんですね。
3.泣くことの意味
そして、泣くことには、お世話をしてもらうこと以外にいくつか意味があるそうです。それは、泣くことで肺機能を育てる、ということがひとつ。そしてもうひとつが、泣いて体力を使ったり、汗をかくことによって、寝やすくなるために泣くことがあるそうです。ですから、泣かせないようにしよう、と思いすぎず、泣かせることも赤ちゃんのためには必要、と知っておくのがポイントなんですね。
4.泣かせることの重要性
ところが、アパート住まいで、あまり泣かせられなかったり、初めての子で、手をかけすぎてしまうと、赤ちゃんは、泣けば抱っこしてもらえる、と学んでしまうそうです。そして抱っこしてもらって眠りにつく方が、自分で泣いて眠りにつくよりも楽で快適だ、と学んでしまうんですね。
このことを知ったとき、なるほど、「抱き癖がつく」とは昔の人はよく言ったものだと感心しました。もしも、おむつも替え、おなかも満たしたはずの赤ちゃんが寝ぐずって困っている、というママさんは、一度、赤ちゃんが自分で寝るまで放っておくようにしてみてください。そうすると今度は、泣いても抱っこしてもらえないんだな、と学んで、一人遊びができるようになったり、自分ですんなりと寝られるようになってくるそうです。これ、うちの子が赤ちゃんの時に知りたかったな~笑
半年~1歳期の赤ちゃんは体と脳が発達する時期
半年を過ぎたあたりから、自分では動けなかった赤ちゃんも、だんだんと動くようになってきます。寝返りやハイハイをしたり、お座りや、早い子は立ったり歩くようにもなってきます。この時期は、お母さんも目がはなせなくなってきますね。ただ、この時期に目が離せず大変だからと言って、おんぶばかりにしたり、歩行器に入れてしまうのはおすすめできません。
なぜなら、この時期にしっかりと体を動かすことが、実は脳の発達にはとても重要だからです。年をとって脳の病気をしたときなど、体を動かすリハビリをするのをご存じだと思います。体の機能と脳の発達は連携しているのですね。特にハイハイは全身運動ですから、できるだけ体全体を使わせて、この時期にぐっと成長をする脳の発達をうながしてあげましょう。
1歳半~2歳期は人見知りの時期
1歳半ころから、人見知りを始めるお子さんが増えます。これは、赤ちゃんが、母親とそれ以外のひとを区別することができるようになるためです。ではなぜ母親には人見知りしないのか?それは、これくらいの赤ちゃんにとって、母親は別人格としてはとらえていないからなんだそうです。母親が笑えば自分もうれしい、母子一体の時期なのです。このことを知っておけば、人見知りをして困る、という意識から、赤ちゃんが成長している証拠なんだ、とおおらかにとらえられるようになってきます。
2歳~3歳期は魔のイヤイヤ期
そして2歳を迎えるころにやってくるのが、魔のイヤイヤ期です。これは、今度は自分と母親を区別するようになり、自我が芽生えてくる時期です。第一次反抗期とも呼ばれているように、親の言うことに、ことごとく反抗するようになり、お母さんは疲弊してしまいます。
ただし、この時期に子供の人格や自立心を尊重することは、一生に関わるほどの重要さを秘めているのです。このイヤイヤ期がでたときこそ、子供の気持ちに共感し、じっくりと付き合い、子供のやりたい気持ちや頑張る気持ち、また、自分を一個の個人として認めてもらいたい気持ちを大切に育んであげて欲しいのです。
もちろん、親も若く、余裕がないというのがリアルなところでしょう。それでも、ここで親のいうことを聞かせようと、脅したり、抑圧していくと、子供のこころにゆがみが生じてしまうのです。まずは、この時期に尊重され認められた子供は、自己肯定感がしっかりと根付き、生きやすさという一生ものの宝を手に入れることができる、ということを知っておいてもらいたいと思います。まさに「三つ子の魂百まで」、本当に先人の知恵には頭が下がります。
3歳期の赤ちゃんは右脳が発達する時期
この時期、特に男の子は落ち着きがなく、ハラハラしてしまうお母さんも多いと思います。それでも、この時期にしっかりと体を動かしたり、体力をつけていくことは、男の子にはとても重要です。また、女の子が、3歳くらいには情緒面の発達が著しくなるのに比べて、この時期の男の子は特に右脳の発達が優位で、左脳である感情のコントロールや情緒の発達は遅れがちなことがほとんどです。
ですから、親の言うことを割とききやす女の子に比べ、言うことをきかない、落ち着きがない、乱暴、周りをみれない、などの、男の子特有の面が、欠点として目につきやすい時期でもあります。けれど、それはゆくゆくは集中力や競争心、乗り越えていく力といった、生きていく上で必要な成長につながっていく部分です。この時期に無理におとなしくさせたり、親にとって都合の良い子にしすぎてしまうと、本来の子供の良さを奪ってしまうことになりかねません。特に男の子の親は、後からの伸びしろの部分が大きい、という意識をもって子育てをしていくことで、親子ともに楽になっていくのではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。私自身、二人の男の子を育て、ワンオペ育児でもあり、軽度の発達障害があったこともあり、3歳期あたりまでは、言うことを聞かない、すぐに走って行ってしまう、高いところに登る、乱暴する、といった子供達に、ノイローゼになりそうなほど、とにかく振り回されていた時期でした。
それでも、この時期の子供達の行動には、こういった重要な発達の意味があったんだ、とか、男の子の特性はこうなんだ、ということを知っていたら、もっと自分が楽に子育てができたのでは、と思うこともたくさんあります。目の前のことにばかり振り回されるのではなく、ぜひ、子供の一生という大きい見地で子供達の発達を見守っていただければと思います。
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