新米パパが押さえておくべき子育てのポイント5つ!

これから子供さんが産まれるというご家族、また、生まれたばかり、というご家庭の方に、新米パパが心がけると良いことを、5つのポイントからお伝えします。

子供が生まれると、女性は、否が応でも母親にならざるを得ません。なぜなら、自分が世話をして育ててあげなければ命をおとしてしまう小さな存在が目の前にいるからです。女性は子供を産んだその瞬間から、生活は激変します。赤ちゃんを中心にした生活になります。

ところがそれに比べてお父さんは、お母さんほど生活は変わりません。基本的に自分の仕事をするだけの生活といえます。ところがここが落とし穴なのです。子育ては自分の仕事ではないから、と、すべてを奥さんまかせにしていると、家庭はうまくいかなくなる場合が多いからです。

子育ては重労働です。子供を産んだばかりの母親は、基本的には全治1か月の大けがをしたような体の状態と思っていただければ間違いありませ。そんなママさんに、重労働をさせることは、下手をしたら命にかかわるということを、パパさんにはまず理解していただき、大事な妻子のため、そして自分のために、この先のポイントを、できる範囲でいいので実行していただけたらと思います。

1.子育て新米パパが心がけるとよいポイント

1-1.妻のケアを第1にする

新米パパが間違えがちなのが、優先順位です。子供が生まれたから仕事を頑張ってお金を稼ごう、とか、家庭や子育てに理想を描こう、などとしがちです。ところが、実際の子育ては、物心がつくまでは特に、日々の赤ちゃんのお世話や現実的な生活の繰り返しであり、自分の時間どころか睡眠時間もまともにとれないような過酷な生活が始まります。

ここで新米パパにしてもらいたいのは、1にも2にも奥さんのケアです。まずは、奥さんは出産という大仕事を終えたばかりで、体には大きな負担をかけたばかりです。そしてホルモンの関係から、感情は大きく波打ち、自分でもコントロールが難しい状態なのです。気分の落ち込みが激しい産後鬱や、子供を守るために周囲の人に攻撃的になったりもします。

体と心、両方のケアを必要としているときに、夫が仕事仕事では、孤独になり、下手をすると自ら命を絶つような選択もあり得るのです。外からは見てもわからない心や体の状態ですので、この時期は特に奥さんがよく睡眠をとれるよう、少しでもひとりだけの時間がもてるような、サポートをしてあげてもらいたいのです。

奥さん自身も、無理をしすぎず、ご主人にしてもらいたいことは、言葉で伝える努力をしましょう。とくに女性に多い「察して欲しい」という考え方は相手への甘えであり、人間関係がうまくいかないひとつの原因となりやすいから注意です。

1-2.育児ではなく家事を負担する

子供が小さければ小さいほど、母親の手を必要とします。授乳以外の育児はもちろんすべて旦那さんもすることができます。しかし、この時期に奥さんを追い詰めてしまいがちなのが、家事の負担です。まじめで頑張り屋の人ほど、育児だけでなく家事も完ぺきにこなそうと頑張ってしまうからです。

このとき旦那さんの「家事は手抜きでいいよ」とか「簡単なご飯でいいよ」という言葉は、一見優しい言葉のようですが、まったく優しくなことがおわかりでしょうか。なぜなら、やらない家事は結局はたまっていき、最終的には奥さん自身が大変になりますし、簡単な食事も、奥さんにすれば手抜きだとかうまく両立できていない、と自分を責めてしまう原因になる場合があるからです。

この根底には、家事育児は奥さんの仕事、という価値観が隠れているかもしれません。家事や育児は家庭をもったらお互いが分担して当然のものなのですが、特に子供に手のかかる時期は、口で優しげなことを言うだけでなく、実際に動いたり、積極的に家事を行ってもらえると助かりますね。

もちろん、あまりに完璧主義の奥さんには、手抜きをしても良いことは伝えていきましょう。ママさん自身も、自分のように完璧にできないからとご主人に要求しすぎてしまうと、うまくいかなくなってしまいますので、気をつけましょう。

1-3.育児については役割分担と考える

育児については、どうしても一緒に過ごす時間の多い奥さんが主体になるのは、現在の日本の社会のしくみ上、致し方のない部分ではあると思います。ここで心がけると良いのは、役割を分担することです。たまにしか面倒を見ない夫が、育児方針についてあれこれと口を出したりダメだしなどをしてしまうことは、家庭がうまくいかなくなる原因のひとつです。

例えば、日々のこまごましたことについては奥さんが判断し、叱るのも奥さん。ただし、大きい買い物など、大きなことを決めるとき、また、子どもをしっかりと叱るときなどには、お父さんに相談しようね、とか、お父さんに叱ってもらうよ、というように、お父さんの出番を作るのです。

ここで大切なのは、夫婦の方針はすりあわせておくこと。親がそれぞれ違うことをいうと、子供は混乱してしまうからです。そしてパパさんは、普段は、「お母さんの言うことをちゃんんときくんだよ」というような、ママさんをサポートするような声かけを心がけてほしいのです。ママはダメだね、とか、パパのほうが正しいよ、などという言葉は、子供がお母さんを馬鹿にしたり、言うことを聞かなくなってしまい、うまくいきません。

奥さんも、旦那さんの愚痴や悪口を子どもに言ってしまうと、結局は自分が困ることになります。お互いに、子育てはチームと考え、チームがうまくいくように協力しあうようなイメージをもつと良いのです。

1-4.不要な価値観を手放す

母親が子育てを始めると、自分に対する愛情が減ったと感じるパパさんも多くいます。家庭でないところにやすらぎを求めるような場合もありますね。それは大人になりきれていないといえます。こうしてほしいああしてほしいというように、自分の要求ばかりするのは、赤ちゃんと同じです。家庭や妻にやすらぎを求める男性は多いですが、それは自分自身がお母さんを求めている場合が往々にしてあるのです。ですが、ここでよく考えていただきたいのは、奥さんはあなたのお母さんではないということ。

自分の妻に母性を求める男性は意外に多いのですが、奥さんに母親の料理の味を求めたり、母親的な役割を求めると、夫婦2人だけならうまくいく場合もありますが、子育てへと向かうためには、親自身が自立心を育て、支え合うパートナーという意識が必要となってきます。

自分が仕事を頑張ってねぎらってもらいたい、いやしてもらいたいと思うなら、まずは奥さんの家事育児をねぎらい、感謝の言葉や態度にあらわすことも大切です。相手に与えずに自分ばかりほしいほしいというのはわがままで幼稚ですね。もちろん、相手に与えながら、自分もねぎらってもらいたい、ということを伝えてもよいのです。

家庭を築いていくうえで大切なのは、相手を尊重し、思いやる心であって、支配やコントロールされる関係や、依存しあう関係はほんとの幸せには出会えない関係です。

具体的には、まず、家庭を持ったならば、家事育児はフィフティーフィフティだという価値観をもつことが大きいポイントではないでしょうか。これは、ご主人の両親の関係の影響も大きく、なかなかそういう価値観をもつのが難しい場合もあります。

しかし、自分は仕事を多くする分、奥さんには育児を多くしてらう、そして家事は半々で分担、大変なときは助け合う、という考え方をすることができれば、お互いに家事が手抜きだと不満をもつことも、仕事ばかりで育児をしてくれないと不満をもつことも減らすことができます。

自分だって外で大変な仕事をしているんだ、というパパさんは、一度、一人で家事育児を1日体験してみていただくとよいかもしれません。上司は泣き叫んで言葉が通じないということはないでしょうし、仕事は目を離したら命に関わるということもないでしょうし、休憩どころか睡眠時間ままならない、そんなブラック企業はなかなかないのではないでしょうか。(もしあればすぐに転職することをおすすめします笑)

日本はいまだに、男性が仕事をして、女性が家事育児をするという価値観が根強く残っています。男性だけでなく、女性もこの価値観が根付いている場合があり、なにもかもを背負ってしまう場合がありますので、もしも、幸せな家庭にしたいのならば、お互いに不要な価値観は手放していきましょう。

1-5.夫婦仲を第一に

子供ができると、家庭は子供を中心に回りだします。ここで間違えてはいけないのが、子供を第一にしてしまうことです。そうではなく、夫婦仲を第一とすることが家庭を長く幸せに保つポイントです。特に夫婦で、お互いよかれと思ったことや、うれしいと思う価値観がまったく通じていない場合があります。

パパさんがどれだけ家庭のために、と思って仕事を頑張っても、奥さんは家庭を顧みられていないと孤独感を募らせてしまうパターンも多いです。そうなると奥さんは孤独感を埋めるように、子供第一になってしまう場合があります。子供は夫と違って自分を第一に想い返してくれるように感じるからですね。しかし、これは今度は親子の共依存関係を作ってしまい、幸せになれないケースが多々あります。

夫婦がまずは仲良くいること、極端に言えば、子供は二の次でよいのです。そんな親の姿をみて、子供は自分も大人になったら両親のような家庭を築こうと思えるからです。

奥さんも母親になると自分を後回しにして子ども子どもとなってしまいがちですから、奥さん自身が自分が休むことの罪悪感を手放し、まずは奥さんファーストで心身のケアを心がけてみてください。

2.まとめ

いかがだったでしょうか。親になるということは、自分で自分の面倒を見るだけでなく、自分以外の存在にも愛情と時間をそそぐことになるということです。自分のことだけを考えていればよかった子ども時代とは大きく変化する部分ですね。

また、特に気をつけてもらいたいのは、育児は愛情だけで乗り切ることはできない、ということです。愛情があれば母親なんだからできるでしょ当たり前でしょ、という考え方は、心身共に疲弊している母親を追い詰める考え方といえます。

もちろん最初からうまくはいきませんから、2人で試行錯誤しながら親になり、家庭を作って行けばよいのです。お互いに親業は一年生であるということで許し合い、最初から完璧を求めすぎないことが、長続きのコツといえるのではないでしょうか。

名前

とくに妻側からみた意見が多くなっていますが、子育てで自分の役割がわからない、妻の気持ちが分からない、という世の新米パパさんの、そしてご主人にどう育児に参加してもらえば良いか悩む新米ママさんの一助になれば幸いです。良かったら参考にしてみてください。

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